久々にやってみたい!かぶちゃん(サムネの口ひげの白いキャラ)でLINEスタンプを作りたいと思ったのが11年ぶりに復活したきっかけでした。 しかしずっと気になってたんです… 「誰でも簡単に不労所得」 「AIで量産して月数万円」
ネットやSNSでは、今でもLINEスタンプを副業の入門編として紹介する情報を見かけます。では、実際のところはどうなのでしょうか。
私は2014年、LINE Creators Marketが始まった年にスタンプ販売へ参入しました。ただし、最初に正直に書いておきます。私は2014〜2015年に3作品を販売したあと、約11年間ほとんど制作していません。そして2026年、11年ぶりに2作品を制作して再挑戦しました。
つまりこの記事は、「12年間ずっと作り続けた記録」ではありません。「2014〜15年の黎明期」と「2026年の現在」を、同じ人間が実際に販売して比較した記録です。
本記事では、LINEヤフー(旧LINE)の公式データと、私自身のLINE Creators Market管理画面に表示された「クリエイターへの分配額」を分けて紹介します。
※私自身の金額はすべて、管理画面に表示された「クリエイターへの分配額」(2026年10月2日時点の累計)です。LINE公式データの「販売額」はユーザーが支払った販売総額なので、同じ「売上」でも基準が異なります。
①公式データで見る、LINEスタンプ市場の今と昔
・750万人以上のクリエイター、2,300万パッケージ以上
LINEヤフーの2025年の公式インタビューによると、LINE Creators Marketにはグローバルで750万人のクリエイターが参加し、スタンプのパッケージ数は2,300万以上に達しています。また、サービス開始以来のトップクリエイター10名の平均販売額は17億7,800万円に達していると説明されています。(LINEヤフー)
市場そのものが消滅したわけではなく、むしろ巨大化しています。ただし、「市場が巨大になった」ことと「今から個人が簡単に稼げる」ことは別問題です。
・2014年の市場はどうだったのか
LINE Creators Marketは2014年4月にクリエイター登録受付を開始し、5月からスタンプの販売が始まりました。
サービス開始から約3か月の2014年8月時点では、販売中スタンプのうち55.5%が1万円以上の販売額を記録していました。上位作品だけでなく、多くのスタンプに売上が発生していたことが、LINE(当時)の公式発表から分かります。
ところが2014年11月には、1万円以上の販売額を記録したスタンプの割合は40.8%まで低下します。一方で、5月から11月までの販売総額は35億9,000万円、上位10作品の平均販売額は3,680万円でした。(LINE株式会社・当時)
つまり2014年の時点ですでに、「市場が急拡大する一方で、参入作品も急増していく」という現象が起きていたわけです。
②2014〜15年:告知なしで出した3作品
ここからは、私自身の管理画面に表示された「クリエイターへの分配額」です。
・2015年3月29日『ラブリーハートさん』……205円
・2015年3月18日『博多明太子のたい子さん』……1,014円
・2014年12月8日『サラリーマンとガイコツ』……464円
3作品合計:1,683円
当時の私は、SNSなどでの告知はほぼしていませんでした。「作って販売ページに置く」だけの状態です。
LINEスタンプそのものが大きな話題になっていた時期でさえ、無名の個人が何もせず出した作品の分配額は、数百円〜1,000円程度。当時の分配率(販売額の約35%)で逆算しても、いちばん売れた作品の販売額は約2,900円で、公式データでいう「1万円以上」には届いていません。「スタンプを出せば誰でも儲かる」ほど甘い世界ではありませんでした。
その後、私はスタンプ制作から離れ、約11年のブランクに入ります。
③2026年:11年ぶりの再挑戦
・2026年9月20日『社畜天使しゃちく|毎日使えるゆるスタンプ』……318円(発売12日時点)
・2026年6月2日『毎日使える口ひげキャラの日常会話スタンプ』……344円
2作品合計:662円
2014〜15年との大きな違いは、2026年の2作品は自分のSNSで発売を告知したことです。広告を出したわけではなく、あくまで自分のアカウントでの告知程度ですが、比較の前提として書いておきます。
そのうえで、結果は344円と318円。11年ぶりに再挑戦しても、私の作品では数百円規模でした。 少し話が脱線しますが、 このしゃちくスタンプを作ってくれたのはちはる | AIアニメ×もちぴ | Canva⭐️さんです。ありがとうございます!私の誕生日プレゼントに作成していただきました。とても嬉しかったです! …でも記事のネタに登場させてごめんなさい!!
④1件売れると、いくら入るのか
LINEヤフーは2026年6月1日、スタンプ・絵文字の価格改定を発表しました。2026年7月1日から、静止画のクリエイターズスタンプの最低価格は、LINE STOREで190円、アプリ内のスタンプショップで70コインになっています。(LINEヤフー公式発表)
LINE Creators Marketの公式説明では、AppleやGoogleなどの手数料30%を除いた売上の50%がクリエイターに分配されます。なお、定額制の「LINEスタンプ プレミアム」には別の分配方式が適用されます。(LINE Creators Market)
LINE STOREで190円で売れた場合の単純計算は、
190円 × 70% × 50% = 66.5円
です。
ただし実際の金額は購入経路などで変わります。参考までに、私の管理画面では2026年9月28日に「52円」の分配額が計上されていました。
日次の合計額なので厳密に1件分とは断定できませんが、おそらくアプリ内購入1件分だと考えています。
⑤月5万円を目指すなら、何件売ればいい?
仮に、LINEスタンプだけで月5万円の分配額を得たいとします。
・1件66.5円(LINE STOREの単純計算)なら:約752件/月(1日約25件)
・ 1件52円(私の管理画面の実例)なら:約962件/月(1日約32件)
つまり、毎月750〜960件程度の販売が必要です。
しかもこれは、売上が毎月安定して続く前提の話です。スタンプは発売直後に売れやすく、その後は落ち着いていくのが一般的です。2,300万以上のパッケージがある市場で毎月1,000件近い販売を維持するには、作品の人気だけでなく、認知、ファン層、継続的な新作投入など、複数の要素が必要になります。
⑥「LINEスタンプはオワコン」なのか?
市場そのものは、今も巨大です。トップクリエイターには大きな販売実績もあります。だから私は「オワコン」だとは考えていません。
ただし、「作って置いておけば毎月数万円の副収入になる」という副業モデルについては、かなり慎重に考えた方がいいと思います。
黎明期の2014〜15年でさえ3作品で1,683円。11年後の2026年、SNSで告知しても2作品で662円。これが私の実体験です。
もちろん、これは私個人の5作品の結果にすぎません。強いキャラクターやSNSで大きなファンを持つ人まで含めて「稼げない」と結論づけることはできません。
「市場が終わったのか?」と聞かれれば、答えはNO。 「誰でも簡単に稼げる副業なのか?」と聞かれれば、私の経験では、かなり厳しかった。
これが正直な感想です。
⑦2026年のLINEスタンプは「IP展開」の道具
今回の再挑戦で感じたのは、LINEスタンプには「スタンプそのもので稼ぐ」以外の使い方があるということです。それが、キャラクターのIP展開です。
普段からSNS、漫画、ブログ、YouTubeなどでキャラクターを発信している人にとって、LINEスタンプは「数百円で買える公式グッズ」のような存在になります。実際、LINE(当時)も2014年の時点で、人気スタンプのキャラクターがアプリや書籍、グッズへと展開している事例を紹介していました。
私自身も2026年のスタンプは、単体で大きく稼ぐことより、SNSや漫画で育てているキャラクターをLINEという巨大なコミュニケーションの場に置いておく意味合いの方が大きくなっています。
スタンプを買ってくれた人が普段の会話で使えば、受け取った人にもキャラクターが伝わります。広告のように押しつけるのではなく、会話の中で自然に使われる。これはスタンプならではの特徴です。
まとめ
一方で、LINE Creators Marketは750万人以上のクリエイターと2,300万以上のパッケージを抱える巨大市場です。
だから私は「LINEスタンプはオワコン」とは思いません。ただ、「販売ページに置けば放置で月数万円」という副業としてなら、私の経験からはおすすめしません。
今のLINEスタンプは、スタンプそのものを収益源にするより、自分のキャラクターやコンテンツを知ってもらい、ファンに楽しんでもらうためのIP展開の一つとして考えた方が、現在の環境に合っている。11年ぶりに再挑戦して、私はそう結論づけました。
「昔は稼げた」「今はオワコン」のどちらかだけで判断するのではなく、
市場は巨大化した。でも、個人が簡単に稼げる市場になったわけではない。
これが、2014年と2026年を実際に経験して感じた、私なりのリアルです。 私自身、自分のスタンプは気に入っていて、日頃から使っています。妻や友人にも、かぶちゃんの存在を身近に感じてもらえるのは、とても嬉しいことです。 自分のキャラクターで会話をする。これはLINEスタンプならではの楽しさだと、いつも感じています。 LINEスタンプ制作者に幸あれ!! ⚠️本記事の構成整理・文章校正・公式データの確認等にAIを活用しています。売上(分配額)の数値はすべて筆者自身の管理画面の実測値であり、最終的な内容は筆者が確認しています。






かぶ大家さん、内情を教えてくださりありがとうございます!自塾のキャラで作ったもののどこに需要があるんじゃい、とそのままになってます😅
売れてる人見ると自分も、と思いますが現実は厳しいのね~
こんにちは😃
まさに、おっしゃる通りだわと頷きまくりました。
簡単に爆速で可愛いかっこいいLINEスタンプを大量に作っても、、、あれっ?という着地をしている人が多いのだろうなと思います。